小瀧望は脅威である
ずっと怖かった、小瀧望という存在が。
スラリとした身長、長い手足、端正な顔立ち…
共通点が多い藤井流星と小瀧望のふたりはいつの間にかツインタワーと呼ばれるシンメになっていた。
でも、小瀧くんは流星くんにないものをいっぱい持っていた。(少なくともわたしはそう思っていた)
ジャニーズっぽい甘い顔たち
人懐っこい笑顔
聞き取りやすい、通る声
伸びる歌声
関西人らしいノリ
なんでも笑いに持っていけるところ
物怖じしない姿勢
そしてなにより、何でも器用にこなしてしまうところ
共通点が多くて横並びになる機会が多いからこそ、小瀧くんのいいところに目がいった。嫉妬した。
だからあの日…小瀧くんが選ばれて、流星くんが選ばれなかった時も、悔しくも納得してしまった冷静な自分もいた。
似ているふたりだからこそ、もしどちらか1人だけ、選ばれる時が来るとしたらそれは小瀧くんの方だと、なんとなく感じていたから。
その後の紆余曲折を経て2人は同じグループとしてデビューを果たし、またシンメとして歩き出した。つい先日発売された「人生は素晴らしい」の歌い出しもツインが歌い出しを担当している。
望へ
つくづく君はイケメンですねえ。俺にはない甘い感じの顔がうらやましい(笑)でもそんな俺たちやから出せる"何か"があったから、シンメとしていろんな機会が与えてもらえてると思う。そんな相手がいて俺は幸せです。
先日発売された雑誌で流星くんが小瀧くんに向けたメッセージ。「そんな相手がいて俺は幸せです」なんて例えば結婚とか人生の節目にしか使わない表現なんじゃないかと私は思う。流星くんにとっての小瀧くんは必要不可欠で、それはまた、逆も然りであって、「望を叶えるために流星が必要なんや」ほど2人の関係性を表すことができる言葉はないのかもしれない。
高校生というひとつの制限を無くした小瀧望のお仕事は凄まじかった。初座長舞台に、モデル業、初連ドラ…
またひとつ未成年という制限を無くした小瀧望はどんな風に成長するのだろう。そしてそれは、シンメの藤井流星に、グループのジャニーズWESTにどんな影響を与えるのだろう。
シンメである流星くん担当のわたしは、小瀧くんに対してまだまだ脅威を感じる。でも今のそれは、新しい世界に踏み入れる時に感じるワクワクした気持ちと並行しているような気がしている。